スリッターの国産メーカーの紹介
金曜日, 11月 12, 2021スリッターと聞いてもあまりよくわからないという人が多いかもしれませんが、材料を搬送しながら送り方向にカットすることをスリッティング、もしくはスリットと呼んでいます。
このような中で材料を送り出した上で、送り方向に任意の幅でカットする機器のことをスリッターと呼びます。
材料をカットする機能だけを備えているものもありますが、材料を送り出したり材料をカットする、
そして一定幅にカットされた材料を巻き取るなど、さまざまな装置をさすケースもあります。
材料は刃物でカットすることになりますが、刃物がどのようなもので作られているのか、形状や位置関係など、用途により使い分けることになります。
スリッターはどのようなものに使われるのかと言うと、フィルムや用紙、ベルトや合金など薄いものを任意の一定幅に切り分けることが目的です。
ロール状に材料を作られるものの場合には、原反の幅が広いのが特徴であり、その後の二次加工や三次加工において、使いやすい幅に切り分けるためにスイッティングを行うのです。
家庭で使われているアルミホイルを思い浮かべればわかりやすいですが、原反は1200mm程度の幅で作られていて、これを商品として使用するのであれば、300mm幅、100mm幅などにカットしなければなりません。
このような場合にスリッターを使って加工を施すということです。
スリッターの原理としては、基本的には上の刃と下の刃を組み合わせた上で材料をカットすることになります。とはいえ切り方には様々な方法があるのが実情です。
シェアカットと呼ばれるものは剪段の切断のことを指していて、丸い形の上の刃と下の刃をそれぞれすり合わせてカットするものです。
厚手のフィルムや容姿などに使われるケースが多く見られます。そしてレーザーカットと呼ばれるものは、狭い溝のような形があるローラーの溝の部分に先端が鋭利なレザー刃、もしくは丸い刃を入れる、もしくは空中で材料を切断する方法です。柔らかい材料を切断するときに使用されることが多いでしょう。
そしてスコアカットは丸い形の上の刃をローラーに押し当てて、その圧力で材料を切断します。
ギャング刃によるものは、上の刃の刃の両方ともに角の刃を用いて切断する方法を指します。一般的には上と下はすり合わせることなく、ごく小さな隙間を設けた上で使用することになります。
このように様々な切断方法があることがわかりましたが、材料や刃物の当て方などにより、適した方法を採用することになります。切断をする材料としては、厚みや硬さ、単体であるのか、もしくは複層であるのかなど、検討を行う必要があるでしょう。求める切断面の品質、刃物の寿命などを考慮した上で、切断方法を決めることになりますが、これらはノウハウでもあり非常に奥深いものと言えるでしょう。
このような利用目的があるスリッターですが、日本にはいくつかのメーカーが存在しています。どれも創業50年を超える老舗メーカーと言えるでしょう。
その一つに挙げられるメーカーが萩原工業株式会社です。萩原工業株式会社は、世界13カ国に生産、販売拠点を持ち、グローバルに事業を展開しているのがひとつの特徴です。
本社は岡山県倉敷市にあり、日本においては東京支店や大阪営業所などがあります。
> 荻原工業株式会社https://www.hagihara.co.jp/
そして株式会社大昌鉄工所です。多くの部品を内製化し、高制度、高信頼性を追求した最新設計により、短納期、コストダウンの実現を目指している会社です。同業他社と比べると、社内工作機が多いことから、制作期間の短縮が見込めるでしょう。
株式会社大昌鉄工所>https://daisho-iw.com/
そして三つ目には株式会社田中技研が挙げられます。自社製品を中心とし、顧客に合った機械を特注製作するのが特徴です。
シートスリッターの株式会社田中技研
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